男性2人がネット口座経由で計3500万円だまし取られる

AI要約

奈良県警が発表した特殊詐欺の被害について、80代男性と60代男性が計3500万円を詐取されたことが明らかになった。

被害者は電話で犯罪に加担した疑いがあるなどと言われ、指示に従ってインターネット銀行口座から金を引き出されていた。

警察は警察官が電話で金の振り込みなどを指示することはないため、不審に思った場合は警察に相談するよう呼びかけている。

男性2人がネット口座経由で計3500万円だまし取られる

奈良県警生活安全企画課は25日、奈良県平群町の80代の男性と同県大和郡山市の60代の男性が今年6~7月にかけて特殊詐欺の被害に遭い、計3500万円を詐取されたと発表した。いずれも電話で犯罪に加担した疑いがあるなどと告げられて相手の指示に従った結果、インターネットの銀行口座を経由して金を引き出されていた。同課は「警察官が電話で金の振り込みなどを指示することはなく、不審と思った場合は警察に相談してほしい」と呼びかけている。

平群町の男性は6月3日、警視庁の警察官を名乗る男に暴力団員の自宅から男性の通帳が見つかったと告げられ、「このままでは逮捕しなければならなくなる」と言われた。指示されるままにパスワードなどの金融機関の口座情報を伝え、7月8日までに2500万円を振り込んだが、ほとんどがなくなっていたという。

大和郡山市の男性は6月25日、郡山署の警察官を名乗る男から犯罪者の通帳に名義貸しをしたのではないかと告げられ、捜査協力のつもりで指示に従った。自身で銀行のインターネット口座を開設し、口座情報を伝えて7月11日までに1千万円を振り込み、全額を奪われたという。