植物標本1万点を誤廃棄 奈良県立大、引き継ぎ原因

AI要約

奈良県立大(奈良市)が学術的価値のある植物標本約1万点を誤廃棄したことを発表。

植物標本は奈良市の団体から寄贈され、管理されていたが、建物の取り壊しのため廃棄された。

誤廃棄が担当者間の引き継ぎ不十分が原因であることが明らかになり、県立大は適正な引き継ぎを進めるとしている。

 奈良県立大(奈良市)は22日、学術的価値のある植物標本約1万点を誤廃棄したと発表した。担当者間の引き継ぎが不十分だったことが原因といい、県立大は「物品管理の徹底がうまくいっていなかった。引き継ぎの適正化を進める」とした。

 標本は2001年6月、奈良市の団体が県に寄贈。県立大が管理していたが昨年10月ごろ、標本庫のある建物の取り壊しのため廃棄した。この団体は事実上解散しており、寄贈に携わった「奈良植物研究会」(同市)の問い合わせで今年3月に発覚した。同会によると、県内で絶滅した種も含まれていた。