大人も感染「激痛で歩けない」入念に対策しても…『手足口病』過去最悪ペースで拡大

AI要約

夏風邪の一つ『手足口病』が過去最悪のペースで流行しており、大人も感染して重症化することもある。

対策が行われている保育園でも感染が広がり、次亜塩素酸を使用した消毒が重要視されている。

最近では5歳以下だけでなく、上の年齢でも感染例が増えており、普通ではない状況が続いている。

大人も感染「激痛で歩けない」入念に対策しても…『手足口病』過去最悪ペースで拡大

夏風邪の一つ『手足口病』が過去最悪のペースで流行しています。子どもがかかるイメージが強い病気ですが、大人が感染して重症化することもあります。刺すような痛みに襲われ、歩くことすら困難になるケースもあります。

千葉市の保育園では念入りに対策が行われていました。手洗いのほかにも、子どもたちがおやつを楽しんでいる隙に…。

保育士

「(Q.今どういう作業を)次亜塩素酸を使って消毒をしています。今だと手足口病とか、そういった感染症があると、子どもが触ったやつで、その子が触って食べたりすると、そこで感染につながるので」

手足口病の予防に推奨されている『次亜塩素酸ナトリウム』で鏡や手すりも忘れず消毒を行います。ただ、これだけ対策を行っていても…。

キートス 日向美奈子統括部長

「23日になって2人かかっていることが分かった。まだまだこれからどういう状況になるか見ていかないといけない」

新型コロナの感染が拡大した2020年から去年まで、大きな流行が見られなかった手足口病ですが、23日に発表された報告では1つの医療機関あたり13.34人と、過去10年の同じ時期で最多を更新しています。

小児科を覗いてみると、男の子(4)の手や足に発疹が…。この日、37度を超える発熱もあり受診をしたところ、手足口病と診断されました。

ナビタスクリニック川崎 高橋謙造医師

「なかには嫌な感じで、かく子もいるので、塗り薬も出しておきます」

男の子の母親

「あせもとかも出ているので、何の発疹なのか分からなかったです」

主に飛沫や接触などで感染する手足口病。名前の通り、手や足、口などに水ぶくれを伴う発疹ができるのが特徴です。微熱やのどの痛みなどを伴うこともあり、まれに髄膜炎など重い症状を引き起こすこともあります。ただ、今年はちょっと様子が違うようです。

ナビタスクリニック川崎 高橋謙造医師

「例えば8歳とか10歳の子が感染を起こすことは普通はあり得ない。5歳以下の子どもたちの中でも感染の数が多いので、上の年齢まで感染が広がっている」