墜落の海自ヘリ、2機目も確認 海底に機体、無人探査機で

AI要約

伊豆諸島の鳥島沖での哨戒ヘリコプター同士の衝突事故で、海自が墜落した機体を2機とも海底で見つけたことが発表された。

海洋研究開発機構の無人探査機が機体を特定し、引き揚げを検討するという。

捜索は水深5500メートルの海底で行われ、機体の状態や引き揚げの可否を検討する段階に入った。

 伊豆諸島の鳥島沖で4月、海上自衛隊の哨戒ヘリコプター同士が衝突した事故で、海自は22日、墜落した機体を2機とも現場付近の海底で見つけたと発表した。

 1機は既に発見され、もう1機の確認を進めていた。

 2機はいずれも海洋研究開発機構(神奈川県)の深海調査用無人探査機「ディープ・トウ」が発見し、機体番号などで特定した。海自は機体の引き揚げを検討している。

 海自によると、機体が見つかったのは墜落現場に近い海底。周辺の水深は約5500メートルあるため、海自が同機構に捜索を依頼し、15日から「ディープ・トウ」による捜索が始まっていた。

 ソナーに反応があった場所をカメラで詳しく調べたところ、ヘリの主要部分であることが判明。近くでもう1機も見つかり、どちらも機体に書かれた番号が事故機と一致した。今後より詳しく撮影するなどし、機体の状態や現場の地形を調査。民間サルベージ会社と協議して引き揚げの可否を判断する。