コロナ「11波」が10週連続増 主流は変異株KP・3、厚労省

AI要約

厚生労働省が全国の定点医療機関から報告された新型コロナ感染者数が増加傾向にあり、主流は広がりやすい変異株「KP・3」。

「KP・3」は冬に広まったオミクロン株「JN・1」から派生し、感染力や免疫逃避力が強いとの分析結果が示されている。

専門家は「第11波」と警戒し、感染拡大を受けた対策を呼びかけている。

 厚生労働省は19日、全国約5千の定点医療機関から8~14日に報告された新型コロナウイルスの感染者数は5万5072人だったと発表した。1医療機関当たり11.18人で、前週比1.39倍。10週連続の増加となった。広がりやすいとされる変異株「KP・3」が主流。過去の流行でも夏に感染拡大が見られており、専門家は「第11波に入っている」との見方を強め、対策を促している。

 流行中のKP・3は冬に多く検出されたオミクロン株「JN・1」から派生し、4~5月ごろに主流となった。東京大の研究チームはJN・1と比べ広がりやすく、感染やワクチンによって獲得した免疫を逃れる力が強いという分析結果を発表。