新型コロナ感染第11波「入った」 昨夏ピークと同等まで拡大可能性も、奈良県医師会長

AI要約

奈良県医師会の安東範明会長は、新型コロナウイルス感染が急拡大し、感染第11波に入ったと認識している。

県内では新規感染者が急増し、インフルエンザの注意報レベルに迫る状況となっている。

安東会長は感染拡大への懸念を示し、手洗いやマスク着用、換気など基本的な対策の重要性を強調している。

新型コロナ感染第11波「入った」 昨夏ピークと同等まで拡大可能性も、奈良県医師会長

奈良県医師会の安東範明会長は18日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染が県内でも急拡大し、「感染第11波に入った」との認識を示した。昨夏のピークと同等まで拡大する可能性があるとして、注意を呼びかけている。

県内では1~7日の1週間で、1定点医療機関当たり7・95人の新型コロナ患者が確認され、前週の4・13人から急増。インフルエンザの注意報レベル(1定点あたり10人)に迫りつつある。

安東会長は「肌感覚では先週、今週で倍々で上がっている。第11波と言っていい」と指摘。新たな変異株の出現や観光や会合で移動が多くなったことや、感染対策が緩まったことなどを要因に挙げ、「これから夏の旅行やお盆期間などでさらに移動が増える」として、感染拡大への懸念を示した。

安東会長は対策として、「こまめな手洗いや状況に応じたマスクの着用、換気や三密の回避など基本的な対策をお願いしたい」と呼びかけ、同じく県内で小児を中心に流行している手足口病でも有効だとした。