海自の潜水手当不正、さらに1000万円超か 「公表は錯誤」と謝罪

AI要約

海上自衛隊の隊員が不正に潜水手当を受給していた問題で、防衛省が最大1千万円超の不正受給の疑いがあることを明らかにした。

防衛省は、潜水艦救難艦の隊員が架空の訓練実績を申請して不正に受給していたことを発表し、不正の総額は約5300万円にのぼる可能性があるという。

過去の処分に関する情報漏れがあることや、詐欺容疑で逮捕された隊員がいたことについて防衛省が謝罪した。

海自の潜水手当不正、さらに1000万円超か 「公表は錯誤」と謝罪

 海上自衛隊の隊員が「潜水手当」を不正に受給していた問題で、防衛省は19日、さらに最大1千万円超の不正受給の疑いがあることを明らかにした。不正の総額は約5300万円にのぼる可能性があるという。

 防衛省は12日に特定秘密保護法の違法運用などで218人の処分を発表。この際、不正受給については、潜水艦救難艦「ちはや」と「ちよだ」の隊員が2022年10月までの5年半にわたり架空の訓練実績の申請を繰り返して不正に受給していたとして、懲戒免職11人を含む74人を処分し、不正の総額は約4300万円と説明していた。

 しかし18日になって、すでに退職して処分されていない元隊員や、事実関係を争っている隊員らもいることを追加で公表。19日未明に会見を開き、不正受給が疑われる額はさらに最大1000万円増える可能性があると説明した。

 隊員4人が詐欺容疑などで警務隊に逮捕されていたことを12日に説明しなかったことについて、三貝哲人事教育局長は「不十分な内容を公表したことは錯誤であり、ミスだった」と謝罪した。