〈那須2人殺害〉長女(31)もついに殺人罪で起訴「やましいことは何もしていない」「私の逮捕は見せしめだから…」と話していたが、計画には最初から関与か

AI要約

東京・上野の繁華街で飲食チェーンを展開していた宝島龍太郎さん夫妻が殺害され、火をつけられた遺体が栃木県那須町で見つかる事件が発生。東京地検は関根真奈美ら7人を殺人罪で起訴し、栃木県警と警視庁の合同捜査本部は真奈美被告を追加逮捕。

犯行グループには内縁の夫や不動産業者、指示役、仲介役など7人が含まれており、宝島夫妻は睡眠薬を飲ませられて殺害された。事件は猟奇的な手口であることが明らかになっている。

捜査の結果、犯行の背後には宝島夫妻の経営する飲食チェーンの事業継承やトラブルが関連している可能性が浮上し、真奈美被告は当初虚偽の情報を流していたことが明らかになっている。

〈那須2人殺害〉長女(31)もついに殺人罪で起訴「やましいことは何もしていない」「私の逮捕は見せしめだから…」と話していたが、計画には最初から関与か

東京・上野の繁華街で飲食チェーンを展開していた「サンエイ商事」経営者の宝島龍太郎さん(55)幸子さん(56)夫妻が殺害され、火をつけられた遺体が栃木県那須町で見つかった事件で東京地検は7月18日、夫妻の長女の真奈美(31)と内縁の夫の関根誠端(32)=ともに東京都世田谷区=ら7容疑者全員を殺人罪で起訴した。また、栃木県警と警視庁の合同捜査本部は同日、真奈美被告を死体損壊と死体遺棄の容疑で再逮捕した。4月16日に発生した稀に見る猟奇的な殺人事件は、約3カ月の捜査で大きな節目を迎えた。

他に起訴されたのは犯行現場の空き家(品川区東品川)を管理していた不動産業の前田亮(36)、首謀者の関根被告から計画実行を依頼された指示役の佐々木光(28)、仲介役で犯行に使用した車を提供などした平山綾拳(25)、実行役として雇われた元子役俳優の若山耀人(20)と韓国籍の姜光紀(20)の5被告。

起訴状などによると7人は共謀して4月15日夜から同16日未明にかけ、宝島さん夫妻に睡眠薬を飲ませたうえで首を絞めるなどして殺害した。

事件は4月16日早朝、那須町伊王野の林道脇の河川敷で男女の遺体が燃えているのが見つかったことで発覚。2人とも両手を結束バンドで縛られ、頭部をビニール袋と粘着テープでぐるぐる巻きにされ、仰向けにX字に重ねられていた。

龍太郎さんの身元は当日に判明したが、幸子さんは顔面を鈍器ようなもので激しく殴打されてぐちゃぐちゃに骨折しており、身元判明まで一週間を要した。

集英社オンラインは事件発生当日から総力取材を開始し、これまで多数の記事を掲載して事件をフォローしてきた。

事件解明に大きく寄与したのは、仲介役の平山被告だった。発生翌日の4月17日朝に犯行現場近くの警視庁大崎署五反田駅前交番に「事件に関係しているかもしれない」などと出頭し、合同捜査本部が設置されるきっかけとなった。

遺体運搬用の乗用車を提供したことなどを自供し、依頼を受けた「アニキ」と称する佐々木被告や、自身がスカウトしてきた実行役の飲み仲間である若山被告、姜被告の存在が次々に浮かび上がり、芋づる式に逮捕された。

サンエイ商事の幹部社員で宝島夫妻の番頭格だった関根被告の関与が決定的になり、懇意にしていた不動産業者の前田被告が犯行現場を提供していたことも判明。

さらに真奈美被告も一連の計画に当初から関わっていた可能性があり、一網打尽にされたという流れだった。

 結果的に両親が一代で築いた飲食チェーンを娘夫妻が乗っ取ろうとした挙句、殺害にまで至ったという鬼畜のような犯行だが、龍太郎さんと幸子さんは上野の繁華街でライバル店と激しい客引きを繰り返してトラブルを起こし、訴訟沙汰にまで発展していたことから、真奈美被告は当初の取材に「同業者に狙われたのかも」などと煙幕を張っていた。