サポート詐欺、「口座屋」逮捕 他の特殊詐欺でも悪用か 警視庁

AI要約

大手IT会社社員を装い、ウイルス除去をサポートするうそをつき、代金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課が住居不定の梶浦拓斗容疑者を逮捕。

梶浦容疑者は口座屋としても活動し、特殊詐欺事件に関与している疑いがある。

被害者はパソコンにトロイの木馬ウイルス感染し、現金や電子マネーをだまし取られた。

 大手IT会社社員を装い、パソコンに感染したウイルス除去をサポートするとうそをついて代金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は18日までに、電子計算機使用詐欺容疑で、住居不定、無職梶浦拓斗容疑者(25)=窃盗罪で起訴=を逮捕した。

 認否は明らかにしていない。

 同課は梶浦容疑者が銀行口座を不正売買する「口座屋」で、他の特殊詐欺事件にも関与しているとみて調べる。

 同課によると、東京都内に住む50代の男性が自宅でパソコンを操作していたところ、画面上に突然、情報を盗んで外部に送る「トロイの木馬」と呼ばれるウイルスに感染したことを示すメッセージとともに、国際電話の番号が表示された。

 男性が電話で連絡を取ると、片言の日本語を話すマイクロソフト社員を名乗る男が対応。男の指示通りにパソコンから自分の口座にアクセスすると、気付かないうちに遠隔操作で他人名義の口座に現金約49万円が送金されていた。

 現金はその後、梶浦容疑者が管理する暗号資産口座に送金された。男は男性に「送金手続きができなかった」などと言い、プリペイドカード式の電子マネー約60万円分も購入させ、だまし取ったという。