兵庫知事、続投改めて強調 ワイン巡る音声データには「詳細承知せず」と明言避ける

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事は16日の定例会見で、自身のパワハラ疑惑について辞任を否定し、続投の意思を示した。

自民党兵庫県連の末松信介会長が斎藤氏に辞任を迫る発言をし、厳しい政治情勢が続いている。

斎藤氏がパワハラ疑惑に関する音声データや陳述書を残していた元県民局長の男性との関連性については、詳細が分かり次第回答する考えを示している。

兵庫県の斎藤元彦知事は16日の定例会見で、自身のパワハラ疑惑などを巡る混乱について「よりよい県政を目指すのが私の責任だ」と改めて辞職を否定、続投の意思を強調した。

14日には、斎藤氏を知事選で支援してきた自民党兵庫県連の末松信介会長(参院議員)が事実上の辞職を迫る発言をするなど、斎藤氏を巡る政治情勢は厳しさを増している。斎藤氏はこの点について「(末松氏の)指摘を真摯に受け止めたい」としつつも、3年前の知事選で有権者からの負託を受けているとして、「現下の状況でも県政を一つ一つ前に進めていくことが私の責務だ」と語った。

斎藤氏のパワハラ疑惑を巡っては、告発文書を作成し、今月7日に死亡した元県西播磨県民局長(部長級)の男性(60)が、斎藤氏の疑惑に関する音声データや陳述書を残していたことが判明。音声データには斎藤氏が県内に公務出張した際、地域特産のワインについて「まだ飲んだことがない」「折を見てお願いします」と所望するような発言をしたことが録音されているという。

この点を会見でただされた斎藤氏は「どういった場面の話か詳細を承知していないので、ここは詳細が分かり次第、しかるべき場で回答させていただきたい」と述べるにとどめた。