パワハラ疑惑の兵庫知事「仕事するのが責任」 自民県連は辞職要求

AI要約

兵庫県知事が内部告発されたパワハラ疑惑に関連し、辞職を求める声が高まる中、知事は責任を感じつつも仕事に専念する姿勢を示す。

元県幹部の急死や副知事の辞任など、一連の問題が深刻化する中、地元自民党幹部も知事に辞任を求める動きが広がる。

自殺とみられる元県幹部の死や、地元党幹部からの圧力を受けるなか、斎藤知事は公の場で辞任の意向を示すことが求められている。

パワハラ疑惑の兵庫知事「仕事するのが責任」 自民県連は辞職要求

 兵庫県の斎藤元彦知事が県職員へのパワーハラスメントを含む七つの疑惑を内部文書で告発された問題に絡み、斎藤知事は15日午後、大阪市内で報道陣の取材に応じ、「あえて一言だけ言わせていただくと、一日一日と仕事をしっかりやっていくのが私の責任だと思っている」と語った。斎藤知事が初当選した2021年の知事選で日本維新の会とともに推薦した自民党からは、辞職を求める声が公然と出始めている。

 斎藤知事は関西国際、大阪(伊丹)、神戸の3空港の役割を官民で話し合う「関西3空港懇談会」の会合に出席後、報道陣の取材に短時間答えた。

 一連の問題を巡っては、告発文を作成した元県西播磨県民局長の男性(60)が急死したほか、知事の最側近だったナンバー2の片山安孝副知事が、県政が混乱する責任を取って辞職する事態に発展している。元局長は自殺とみられる。

 また、自民党県連会長の末松信介・元文部科学相は14日に開かれた県連大会のあいさつで、「県職員の意欲がこれ以上崩壊することは許されないし、県民へのサービス提供が滞ることはあってはならない。知事には大きな正しい決断をしてほしい」と指摘。斎藤知事に事実上、辞職を「要求」した。【中村宰和】