小学校「暑すぎてプール中止」だけじゃない酷暑対策…休み時間の外遊び制限、体育の授業は振替、登下校時は日傘、ネッククーラー、水筒を持参

AI要約

今年の夏は記録的な猛暑で、学校のプールが暑すぎて中止になる事態が起きている。

熱中症対策のため、水泳の授業でも一定以上の気温でプール中止となることがあり、環境省・文部科学省も対策の重要性を強調している。

水の中にいても熱中症になる可能性があるため、十分な注意が必要であり、SNS上ではプール中止に対する複雑な意見が寄せられている。

小学校「暑すぎてプール中止」だけじゃない酷暑対策…休み時間の外遊び制限、体育の授業は振替、登下校時は日傘、ネッククーラー、水筒を持参

記録的な猛暑となっている今年の夏。7月上旬には「暑すぎて学校のプール中止」という矛盾のようにも感じられる言葉がSNSで話題となり、世間を騒がせた。災害級の暑さに学校関係者はこれまでにない対策に追われているようだ。

「寒すぎてプール中止」ならわかるが、「暑すぎてプール中止」とはいったいどういうことか。

暑い夏の学校内で唯一の涼がとれる授業であることから、子どもたちの間で人気のプール活動。

しかし昨今は熱中症警戒アラートに基づいて、学校が屋外での活動の有無を決めるようになっているため、いくら水の中に入るプールの授業といえど、一定以上の気温を超えると中止になるというのだ。

またそもそも、水の中に入っているからといって熱中症にならないわけではない。環境省・文部科学省の熱中症予防情報サイトで、今年4月に公開された「学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引き(案)」を見てみると、〈プールサイドが高温になりがちなことや水中においても発汗・脱水があることに留意し、他の体育活動時と同様に熱中症予防の観点をもった対応が求められます〉と記されている。

プールの中にいると涼しいと感じて、喉の渇きにも気づきにくくなるため、より脱水症状に注意をしなければいけないのだ。

科学的に様々な根拠があっての「暑すぎてプール中止」。理屈はわかるが、それでもSNS上では複雑な声が多くあがっている。

〈熱中症を避けるには仕方がないのかも知れんが暑すぎてプール中止はかわいそうだね〉

〈こんな暑いのに子どもたちのプール中止するとか……やりたいやろうになんかかわいそう〉

〈水泳って子どものうちになるべくやっとかないと、大人になってからはよっぽど自発的に取り組まなきゃ泳ぐ機会なんてそうそうないよねぇ。ただでさえ回数が少ない授業だろうに〉

〈あーあ…息子のクラス今日のプール中止だって。かわいそう…〉

〈体育といえば水泳しかできるものがなかったからプール中止でーす!! とかなったら私なら絶望するな〉

この件について、愛知県の30代男性・小学校教師に詳しく話を聞いた。