石丸伸二氏 今度は大空幸星氏と大激論 市議への謝罪は拒絶し「これまでの石丸伸二は変えられない」 大空氏は「下では働きたくないな」

AI要約

東京都知事選で2位となった石丸伸二氏がTV番組で山根市議との事件について激論。石丸氏は謝罪の必要性を否定し、自身の政治活動の理念を強調。

大空氏は謝罪は支持者のためにも重要と指摘し、石丸氏のキャリアに責任を持つべきだと述べた。

石丸氏は自身のポリシーを崩すことなく、支持者に責任を果たす立場を取り続けることを強調。

 7日に投開票が行われた東京都知事選で得票数2位となった前安芸高田市長の石丸伸二氏が14日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に生出演。NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星氏と激論を繰り広げた。

 番組では、石丸氏がX(旧ツイッター)で安芸高田市の山根温子市議から恫喝を受けたと主張をし、山根市議が同市と石丸氏に損害賠償を求めた訴訟について言及。広島高裁が市に33万円の賠償を命じた一審判決を支持したことを紹介した。

 この話題に、共演した元大阪市長・橋下徹氏から「三権分立の国だから、裁判所が判決を下せば従うというのは当然ですよね」と聞かれると、石丸氏は「それだけですね」と即答した。山根市議への謝罪の意思を問われると「これは完全にケース・バイ・ケースですね。権力者としてどうふるまうべきか、それは私なりに考えがあるんですけど、ただ、今回の事例で言えば、政治家同士ですよ。二元代表制の両側で話をしてた。しかも議会の中で。そこに立場上の優劣はないわけです」とコメント。その上で「これが市民(が相手)となったら、当然、司法の結果を受けて行政として謝罪はあるかもしれないですけど、それは話がまた違うんじゃないか」とも語った。

 この回答に、大空氏が「でも、謝った方が絶対得なわけですよね」と指摘すると、石丸氏は「あ、そこなんですよ、違う、違う」と猛反論した。大空氏が「石丸さんのやり方は分かるし…」と続けると、「違う違う、分かってないんですよ、得だって言うから」と再び反論。大空氏に「全然聞いてないじゃないですか!」と叱責されると、「時間がないからですよ」としながら「自分の得のためにやってないんです」と主張した。

 CMを挟んで続いた議論では、大空氏が「市議の後ろに支援者の人たち、市民の人たちもいるわけですよね。市議というよりも、その先の市民に向かって謝るってことは、司法として求められなくても、パフォーマンスを重視されるのであれば、やってもいいんじゃないかと思ったんですよね」と主張。これに石丸氏は「そこなんですね。私は誰のためのパフォーマンスかっていうところに重きを置いています。自分のためじゃないです。個人の利益を最大化するんだったら政治家なんてやらないんですよ。やるべきじゃないんですよ。それを『政治家』と私は呼んでます。じゃなくて、社会の利益のためにやってるので、自分のレピュテーションが上がろうが下がろうが、あんまりそこに関心がない」と答えた。

 「僕はそうじゃなくて…」と返そうとする大空氏を遮り、石丸氏は「それをうまく使えという風におっしゃるんですが、それはそう思う方がやってください。私以外の方がそうやればいいじゃないですか。私は今まで誰もやってくれなかった、その政治活動を自分の理想を今追求してるので」と言い切った。

 大空氏は「石丸さん、わかる。でも違くて、石丸さんは165万票取ったんですよ。だから石丸さんの肩にも165万人が僕は乗ってると思うんですよ。だから、石丸さんのキャリアどうこうじゃなくて石丸さん掲げる政策があり、石丸さんが掲げたい、実現したい社会像があり、そこに共鳴してる人がこれだけいるから、その人たちのために謝るってことをやってもいいじゃないのかなって。自分のためじゃなくて」と指摘した。

 すると石丸氏は「165万ってのは、これまでの石丸伸二があって支持されてるんですよね。そしたら、これまでの石丸伸二をいまさら変えられないじゃないですか。それは今、私が申し上げる通りのポリシーなんですよ。これは昨日今日取って作ったキャラじゃなくて、この4年間、何ならそれまで37年間生きてきて、市長になってで出来上がったキャラクターなんで、いまさら自分の中で一貫性が揺るげないんですよ」と強調した。

 予定時間をオーバーして行われた大激論に、司会のフジテレビ・梅津弥英子アナウンサーが「やっぱり石丸さんに付いていくのは、ちょっと大変そうだなという印象もありますが」と水を向けられた大空氏は「うん、下では働きたくないなと思いました」と苦笑いで応じた。