生徒に貸与のタブレット端末、123人分の個人情報が3か月にわたり閲覧可能状態に…秋田市の中学校

AI要約

秋田市教育委員会が市立城東中学校で生徒の個人情報が閲覧可能な状態だったことを発表。

教員のミスによりタブレット端末で閲覧されたが外部流出はなく、情報管理の研修を実施すると発表。

市教委は生徒の心のケアを行い、再発防止のための指導を徹底するとコメント。

 秋田市教育委員会は8日、市立城東中学校で生徒544人全員に貸与されているタブレット端末で、3年生の一部123人分の学習状況や健康状態といった個人情報が約3か月にわたり閲覧できる状態だったと発表した。複数学年の15人が閲覧したことが閲覧記録などから確認されたが、外部流出の報告はないという。

 発表によると、教員が引き継ぎの際、本来は教員用のネットワーク内に保存しなければならないのに、生徒が接続できるフォルダーに保存したことが原因という。タブレット端末は校内のみで使用されていた。4月上旬頃から閲覧できたとみられ、今月3日夜、生徒の保護者からの連絡で判明した。

 市教委は今後、教員への情報管理の研修を強化するとともに、スクールカウンセラーなどを派遣して生徒の心のケアを図る。市教委は「一日も早く通常の学校生活を送れるよう学校を支援し、再発防止の指導を徹底する」とコメントした。