5カ月全額カットの減給方針を示す 自身の不適切発言で上越市長

AI要約

新潟県上越市の中川幹太市長が不適切な発言を受けて給与の5カ月分を全額削減する方針を示す。

市長給与の全額カットは同市初となる。中川市長は反省の意を示し、市民の信頼を回復するために尽力する意向を表明。

今後は失言を繰り返さず、専門家のアドバイスを受けながら市政に尽力することを約束。

5カ月全額カットの減給方針を示す 自身の不適切発言で上越市長

 新潟県上越市の中川幹太市長が市議会で、市内に工場のある企業名を挙げた上で「企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない」などと発言した問題に絡み、中川市長は8日に記者会見を開き、自身の給与の5カ月分(7~11月)を全額削減する方針を示した。

 現在の市長の給料は約82万円。市は関連の2議案を19日の臨時市議会に提案する。市長給料が全額カットされれば、同市では初めてという。

 中川市長は会見で、不適切発言によって市政に対する信頼を損ねたことや、市民らから寄せられた約300件の辞職を求めるなど批判的な声を「重く受け止め」、自身の減給処分を検討していた。

 中川市長はこの日、「市民のために引き続き尽力していくことを約束したい」とも述べた。「二度と失言はしない」とし、専門家のアドバイスを受けていることも明らかにした。(北沢祐生)