「あまちゃん」で注目、北限の海女 今季の素潜り実演始まる 岩手・久慈

AI要約

久慈市で始まった素潜り実演には国内外から観光客が訪れ、海女がウニを取る姿に歓声が上がった。

久慈の海女の歴史や由来、そして実演場の人気について紹介されている。

昨年再放送されたドラマ「あまちゃん」や新型コロナウイルスの影響もあり、実演場に訪れる人が増えている。

「あまちゃん」で注目、北限の海女 今季の素潜り実演始まる 岩手・久慈

 「北限の海女」で知られる岩手県久慈市で1日、今季の素潜り実演が始まった。久慈の海女は、同市などを舞台に制作されたドラマ「あまちゃん」(2013年)の主人公が演じたことで注目され、実演場がある小袖海岸には国内外から観光客が訪れる。この日は、海女がウニを取るたびに歓声が上がった。

 久慈では明治時代初めに女性が農業の傍ら海に潜ってウニや海藻を取るようになったとされる。北限の海女という名称は、1959年に放送された小袖海岸の海女を描いた同名のラジオドラマに由来するという。

 この日は強風の中、かすりの上着姿の海女5人が実演場に潜った。海底でとったウニを腰に着けた網に入れて上がり、一皿1000円で提供した。家族3人で訪れた茨城県古河市の篠原一恵さん(47)は「(昨年放送された)あまちゃんの再放送を見て関心を持った。実演を見られてよかった」とほほ笑んだ。

 市によると、実演場そばの海女センターには23年度、前年度比1・9倍の4万7241人が訪れた。あまちゃんの再放送や新型コロナウイルスの5類移行による移動の増加が要因とみられる。

 今季の実演は9月29日まで。7、8月は土日と祝日、9月は日曜だけで午前11時から。見学料500円。【奥田伸一】