医療福祉は小池氏、環境は蓮舫氏 支持層の傾向は 都知事選情勢調査
毎日新聞など報道機関6社が29、30の両日に実施した東京都知事選(7月7日投開票)についての電話調査では、小池百合子知事による2期8年の都政の評価も尋ねた。「大いに評価する」が12%、「ある程度評価する」が43%で、合わせて55%だった。「あまり評価しない」は23%、「全く評価しない」は20%で、合わせて43%だった。
「評価する」層の5割は支持先に小池氏を選んだものの、元参院議員の蓮舫氏と前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏を支持する人も1割ずついた。「評価しない」層の4割が蓮舫氏、2割が石丸氏を支持した。
また、選ばれた知事に優先して進めてほしい政策を一つ選んでもらったところ、「医療や福祉」と「景気や雇用」が各22%と多く、「教育や子育て」が20%、「行財政改革」が18%、「防災対策」が11%、「環境・景観」が4%と続いた。
医療や福祉▽景気や雇用▽教育や子育て――の3項目を挙げた人は小池氏を支持する傾向が比較的強く、「行財政改革」を挙げた人は石丸氏を、「環境・景観」を挙げた人は蓮舫氏を支持する傾向にあった。
明治神宮外苑地区の再開発で多数の樹木が伐採されることへの賛否を尋ねたところ、「賛成」と「どちらかといえば賛成」は計27%、「反対」と「どちらかといえば反対」は計71%だった。
また、岸田内閣の支持を尋ねたところ、「支持する」は16%、「支持しない」は70%。内閣支持層の6割弱が小池氏を支持した一方で、不支持層では蓮舫氏支持が3割、小池氏と石丸氏支持が各2割となっており、支持先が分散していた。【山下俊輔】