中2女子生徒の凍死、「いじめが自殺の原因の可能性高い」…旭川市再調査委が2年前の「不明」覆す

AI要約

北海道旭川市の公園で2021年3月、いじめを受けていた中学2年の広瀬爽彩(さあや)さんが凍死体で見つかった問題で、市が設置した再調査委員会はいじめが自殺の主たる原因であった可能性が高いと結果を公表。

市教育委員会の第三者委員会はいじめと広瀬さんの死亡との因果関係が不明としたが、再調査委員会ではいじめの事実認定と死亡との因果関係を検討し、学校と市教委の対応の再発防止策も議論された。

遺族側の反発を受けて市が再調査を行い、尾木氏や他の委員らが慎重に状況を評価し調査を進めたことが明らかになった。

 北海道旭川市の公園で2021年3月、いじめを受けていた中学2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14歳)が凍死体で見つかった問題で、市が設置した再調査委員会(委員長・尾木直樹氏)は30日、いじめと広瀬さんの死亡について「いじめ被害が自殺の主たる原因であった可能性が高い」とする調査結果を公表した。

 問題を巡っては、市教育委員会の第三者委員会が22年9月、広瀬さんは自殺と考えられるとする一方、いじめとの因果関係は「不明」と結論づけた報告書を提出。遺族側の反発を受け、市は教育評論家の尾木氏や精神科医、弁護士ら5人の委員会に再調査を依頼していた。

 再調査委では同年12月以降〈1〉いじめの事実認定〈2〉死亡との因果関係の有無〈3〉学校と市教委の対応の検証と再発防止策――の3項目を検討した。