小林製薬「腎疾患ケースに焦点、事例少なく集計」 紅麹サプリ巡り

AI要約

小林製薬が紅こうじサプリメントを巡り、厚生労働省が新たに摂取との因果関係が疑われる死亡事例76件を発表。

小林製薬は腎疾患以外のケースに焦点を当て、基礎疾患や高齢などの要因も考慮し、間接的影響を調査。

紅こうじサプリが死亡に至った可能性がある事例など、新たな調査対象として公表することを決定。

小林製薬「腎疾患ケースに焦点、事例少なく集計」 紅麹サプリ巡り

 小林製薬(大阪市)の紅こうじサプリメントを巡り、厚生労働省が新たに摂取との因果関係が疑われる死亡事例が76件あったと発表したことについて、小林製薬はこれまでは「腎疾患と判断されたケースに焦点を当てていた」ために、事例を少なく集計していたと説明した。

 同社の発表文によると、腎疾患以外と判断されたケースでも「基礎疾患を持っていた場合や、高齢で体力が落ちていた場合などで、入院や死亡に至った可能性があることが分かってきた」として、紅こうじサプリが「間接的影響」を及ぼしている可能性がある事例などを新たに「死亡と関連性を調査している対象事例数」として公表することにしたという。【森有正】