小学5年生の請願、大和市議会が全員賛成で採択…市の計画に「子どもの意見反映」求める

AI要約

神奈川県大和市議会は6月定例会最終日に、市内の小学5年生が提出した請願を全員賛成で採択した。

請願は、「こども基本法」に基づくこども計画策定時に子どもの意見を反映させることや定期的な「こども会議」の開催を求める内容だ。

荒谷さんは採択後、「学校の当たり前が変わってほしい」「子どもの権利条約」について多くの人に知ってもらいたい旨を述べた。

 神奈川県大和市議会は27日、6月定例会最終日の本会議で、市内の小学5年生、荒谷愛架さん(10)が提出した請願を全員賛成で採択した。「こども基本法」(昨年4月施行)に基づく同市こども計画を策定する際、子どもの意見を反映させることや、定期的な「こども会議」の開催などを求める内容で、子どもの請願が採択されるのは異例。

 採択を受け、荒谷さんは「近い将来、学校の『変な当たり前』が変わってほしい。『子どもにはこんな権利があるんだ』と多くの人たちに知ってもらうため、大人も子どもも参加し、『子どもの権利条約』について学び合う場ができるといい」と語った。

 同市こども総務課は「大和市こども計画の策定に取り組んでいきたい。計画案の策定にあたっては、子どもの意見を聞く機会を確保するように努める。その手法については、今後、検討していきたい」としている。