【速報】小林製薬「紅麹」新たに170件の死亡相談  国に報告せず 摂取した76件の因果関係調査

AI要約

武見厚務相が小林製薬の紅麹を含むサプリメントの健康被害について、5人以外に170事例の相談があり、関連性のある76事例について報告を求めた。

武見厚務相は小林製薬の死亡者数の報告を怠ったことを遺憾とし、厚生労働省が管理すべきと述べた。

小林製薬は5人のうち1人の死亡と紅麹の関連性を否定し、残る4人について詳細な検証が必要とコメントした。

【速報】小林製薬「紅麹」新たに170件の死亡相談  国に報告せず 摂取した76件の因果関係調査

 小林製薬の紅麹を含むサプリメントを摂取後に健康被害が相次いでいる問題で、武見厚労相は28日、これまで把握していた5人以外に、死亡に関する相談が170事例あったと発表しました。このうち94事例はサプリメントを摂取していないなど因果関係がないことが確認され、残る76事例について、小林製薬に速やかに報告するよう求めたということです。

 厚生労働省によりますと、小林製薬の紅麹をめぐる健康被害では6月26日までに、5人が亡くなり、289人が入院し、1656人が医療機関を受診したと発表していました。

 厚生労働省は27日に報告を受けたといい、170の事例のうち、91の事例についてはサプリメントを口にしておらず、3の事例は調査を終えたとし、残る76の事例について 製品の期間や使用量などについて速やかに報告をするよう小林製薬に求めたということです。

 武見厚労相は「死亡者数や入院治療を要した方の数などの健康被害について毎日報告を受け、それを国民の皆様にもお知らせをしてきた中、小林製薬の判断により死亡者数の報告をしなかったことは極めて遺憾である。今後は厚生労働省が管理し、小林製薬に任せておくわけにはいかない」と怒りをあらわにしました。

 小林製薬は午後3時にリリースを発表し、これまで死亡者と発表していた5人のうち、1人は紅麹と関連がなかったと発表しました。残る4人については「関連性をより正確に検証すべきと認識している」としています。その上で、「被害発生状況の把握と報告、補償などに真摯に取り組んでまいります」とコメントしています。