動画配信にない味、これからも 戦火、3.11…福島の映画劇場の110年

AI要約

福島県本宮市の「本宮映画劇場」が、開館110年の記念興行に取り組んでいる。11、12両日には東京都杉並区の劇場「ザムザ阿佐谷」で映画祭「わが町の映画館まつり! ~フィルム・スクリーン・映写技師」を開く。映画文化を陰で支える映画館や映写技術に光を当てたイベントで、今秋には地元で特別映画上映会も企画中だ。

本宮映画劇場が建てられたのは1914(大正3)年のこと。もともとは芝居や浪花節を上演する舞台兼公会堂の「本宮座」として建設されたが、やがて常設の銀幕が張られ映画が上映されるようになった。

館主の田村修司さんは父から引き継いだ映画館を「定年後にまた再開したい」と思いを抱き続け、現在は不定期の短期上映会を開催している。田村さんの熱意と努力により、本宮映画劇場は地元で愛され続けている。

動画配信にない味、これからも 戦火、3.11…福島の映画劇場の110年