ウーバーイーツ配達中に転んでしまった時のベターな対処法とは?【チャリンコ爆走配達日誌】

AI要約

配達中に転んでしまった経験を通じて、初めてのトラブル時の対処法や現在の運営とのコミュニケーションの違いについて振り返る。

初めての転倒は夜の配達中、公開空地での水場による段差で起き、食べ物をこぼしてしまったことで配達が中断。運営との連絡を通じてスムーズに対処。

現在の自動回答の対応に不安を感じながらも、過去の運営対応のようなトラブルが起きた際には迅速な対処が必要だと考える。

ウーバーイーツ配達中に転んでしまった時のベターな対処法とは?【チャリンコ爆走配達日誌】

連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第55回

ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!

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私が初めてウーバーイーツの配達員として料理を運んだのは2018年1月2日のこと。当時のウーバーイーツがサービスを提供するエリアは東京都港区、千代田区、中央区、新宿区、渋谷区など、23区の中でも一部のエリアに限られていた時代でした。

それから6年。6700回ほどの配達をしてきました。これだけ配達をしているのですから、もちろん失敗もあります。幸いなことに交通事故はありませんが、転んだ経験は何度かあります。今回は、そんな配達中に転んでしまったときのことや、その際に私がとった対処について書こうと思います。

初めて転んだのは配達を始めて1週間、まだ夜の配達に慣れていなかった頃のこと。港区のマンションが立ち並ぶエリアのマンションとマンションの間にある公開空地と呼ばれるところでのことです。

自転車を道路脇に置いて、マンションの入り口を探しているときに通りかかったのは、ところどころに座るスペースがあり、ひと休みするのにちょうどいい場所です。

ですが、夜になると一変。照明はあるにはあるのですが、地面の一部しか照らさないので闇で見えず、さらに段差あり、水場ありという場所。

そして、当時は配達を始めたばかりで夜の配達も慣れていない頃。水場を渡るところの段差で派手に転びました。リュックを開けて中を見ると、入っていた韓国料理のコムタンがぐちゃぐちゃになっていました。

器がひっくり返り、中身が完全にこぼれてしまったので、このまま配達は続行できないと判断。どうしたらいいのかわからなかった私は、配達員用のアプリから運営のサポートに電話。状況を説明して指示をあおぐと「今からお店に戻って作り直した商品を受け取り、再度お客さんの元へ届けられますか?」と聞かれました。

自分の姿をよく見ると、ズボンのヒザ部分が破けて血が出ていたので、その状況を伝えると、当時は置き配のサービスがなかったため「血だらけの人が届けるとお客様が不快になるかもしれないので」とサポートの方が判断したのか「では、別の配達員に配達してもらいましょう。注文者にはこちらから連絡しておきますので、今日は配達を終了しておケガの手当てをしてください」との指示があり、電話を切った後に配達キャンセルの操作を行ないました。

当時は運営側と直接電話で話すことができたので、スムーズに事後処理ができましたが、現在、運営側との連絡はチャットがメイン。しかも返ってくる返事のほとんどが定型文による自動回答なので、もし、当時のようなトラブルが今起こってしまったらと思うとゾッとします。