能登地震で「再液状化」発生か 60年前とほぼ一致 新潟大

AI要約

新潟大学の卜部厚志教授らが能登半島地震による新潟市内の再液状化被害について調査を行い、過去の新潟地震との類似性を指摘した。

調査結果によると、新潟地震との液状化分布がほぼ一致し、記録された中では最大規模の再液状化が起きたとされる。

新潟市内の液状化現象は1964年の新潟地震でも発生し、その際には多くの被害が出た。今回の再液状化は初めて広範囲で確認されたことであり、重要な研究成果となった。

 能登半島地震による新潟市内での液状化被害について調査していた新潟大の卜部厚志教授(災害科学)らは26日、60年前の新潟地震で起きた液状化の分布とほぼ一致しており、「再液状化」が発生したとする調査結果を発表した。

 

 記録が残っている中では最大規模の再液状化だといい、記者会見した卜部教授は「考古学では知られていたが、現実的に広範囲で再液状化が確認されたのは初めてだ」と述べた。

 1964年6月の新潟地震(マグニチュード7.5、最大震度5)では、新潟、山形両県を中心に26人が死亡、多くの住宅が全壊した。新潟市内では4階建てアパートが横倒しになるなど広範囲で液状化現象が発生し、研究が本格化するきっかけとなった。