能登の被災地で行方不明者捜索を再開 見守る兄「早く出てこいよ」

AI要約

石川県輪島市で被災した能登半島地震の捜索活動が再開され、行方不明者の捜索が続けられている。

今も輪島市内の3地区で計3人の行方がわかっていないが、捜索は安全対策を整えて再開された。

重機を使い、土砂を掘り起こすなどして捜索活動が行われ、兄も現場に駆けつけている。

能登の被災地で行方不明者捜索を再開 見守る兄「早く出てこいよ」

 能登半島地震で被災した石川県輪島市で24日、県警が行方不明者の捜索活動を約3カ月半ぶりに再開した。土砂崩れなど二次災害のおそれがあるとして中断していたが、安全対策を終えて活動できるようになった。この地震では今も、輪島市内の3地区で計3人の行方がわかっていない。

 捜索を再開したのはこのうちの1地区で、瓦屋根職人の垣地英次さん(56)が行方不明になっている同市市ノ瀬町。地震で土砂崩れが発生した現場だ。県警と国土交通省北陸地方整備局の職員、建設業者ら約50人が重機で土砂を掘り起こして捜索にあたった。

 垣地さんの兄、弘明さん(59)も金沢市から現場に駆けつけた。捜索が中断されてからも週末になると現場近くを訪れていたという。

 「捜索が再開され、一筋の光が差した。早く出てこいよ、と声をかけたい」