CO2貯留支援「早急に検討」 斎藤経産相、北海道の実証施設視察

AI要約

斎藤健経済産業相が苫小牧市で行われているCO2の回収・貯留技術の実証試験施設を視察し、2030年までの商用化を目指す方針を示唆。

苫小牧市の取り組みが地域の模範とされ、得られた知見を事業環境整備に活かす考えを述べた。

 斎藤健経済産業相は22日、北海道苫小牧市を訪れ、二酸化炭素(CO2)を回収して地下にためる「CO2の回収・貯留(CCS)」技術の実用化に向けた実証試験施設を視察した。

 斎藤氏は視察後に記者会見し、2030年までの商用化を目指すCCS事業について「早急に支援制度の在り方を検討していかなければならない」と述べた。

 視察したのは、CO2を液化して運ぶ輸送船と、地下への貯留を行っている施設。視察後、苫小牧市の岩倉博文市長らと意見交換した。斎藤氏は「苫小牧市の取り組みは脱炭素を目指す地域の模範になる」と強調。実証で得られた知見を生かし、事業環境の整備に取り組む考えを示した。