「自分に満足」日本は57% 改善も、5カ国で最低 こども白書

AI要約

政府は21日の閣議で、2024年版「こども白書」を決定した。調査結果によると、日本の若者の自尊感情が他国より低いが、前回調査から改善している。

調査は5カ国の13~29歳を対象に実施され、日本の自尊感情の割合は57.4%で他国より低かった。ただし、前回調査から12.3ポイント改善している。

こども白書は過去の文書を一本化して策定され、若者の自尊感情に関する議論を促進する目的で作成された。

 政府は21日の閣議で、初となる2024年版「こども白書」を決定した。

 日本を含む5カ国の13~29歳の若者に「自分自身に満足しているか」と自尊感情を尋ねた調査で、「そう思う」と答えた割合が日本では57.4%と、他の4カ国より14ポイント以上低かったことを紹介した。

 調査は23年11~12月に日本、米国、ドイツ、フランス、スウェーデンを対象にインターネットで実施。各国約1000人ずつから回答を得た。

 「自分自身に満足しているか」の質問に「そう思う」または「どちらかといえばそう思う」と答えた割合は、米国73.2%、ドイツ73.9%、フランス75.6%、スウェーデン72.3%でいずれも日本より高かった。

 ただ、日本も18年の前回調査から12.3ポイント改善した。こども家庭庁の担当者は、日本で若者の自尊感情が低い理由や改善した背景は詳しく分からないとしながらも「若者自身や研究者が議論するきっかけになれば」と話している。

 こども白書は、これまでの少子化や子ども関連の3文書を一本化して策定した。