「無償やり直し」2万回超 下請法違反で公取委勧告

AI要約

大阪シーリング印刷が36の下請け業者に2万4600回のデザインやり直しを無償でさせたことが下請法違反として公正取引委員会により再発防止を勧告された。

同社は、食品容器のラベルやパッケージのデザインを委託した事業者に利益を不当に害し、不当なやり直しを行っていたとされる。

2022年から23年にかけての期間に行われた不当なやり直しについて、公取委は違法性を指摘し、再発防止を求めた。

 食品容器に貼るラベルのデザイン作成などで36の下請け業者に計2万4600回のデザインやり直しを無償でさせたのは下請法違反(不当なやり直しの禁止)に当たるとして、公正取引委員会は19日、「大阪シーリング印刷」(大阪市天王寺区)に再発防止を勧告した。

 公取委によると、2022年4月から23年10月までの間、食品容器に貼るラベルやパッケージのデザインを委託している事業者にデザインのやり直しを無償でさせ、利益を不当に害した。