リニア問題いつまで続く…川勝後継静岡知事「前任がひどすぎて普通に話すだけで評判上がる」公約即撤回の暗雲

AI要約

新たに就任した静岡県知事の鈴木康友氏がリニア中央新幹線の推進を前向きに考えており、前任者の川勝元知事とは異なる姿勢を示している。

鈴木知事の登場により県庁や記者クラブで安堵の声が広がっており、職員や記者たちからの期待が集まっている。

また、鈴木知事は穏やかで理性的なリーダーシップを発揮し、前任者の横暴な姿勢との対比が際立っている。

リニア問題いつまで続く…川勝後継静岡知事「前任がひどすぎて普通に話すだけで評判上がる」公約即撤回の暗雲

「リニア中央新幹線」をめぐって新たに就任した静岡県の鈴木康友知事に期待が寄せられている。前任の川勝元知事は県内での着工を認めず、長年工事が始められない状況が続いていたが、鈴木知事は5日にJR東海の丹羽社長との面会で「リニアを推進する必要がある」と前向きな姿勢を見せるなど、着任早々に動き出している。作家で元プレジデント編集長の小倉健一氏が鈴木知事の“人物像”を解説する。

 静岡県庁、そして、静岡県記者クラブに、安堵の声が広がっている。

 5月26日に投開票された静岡県知事選挙に勝利した鈴木康友新知事だ。5月29日には県庁に初登庁し、職員を前に「知事選挙は地域性が如実に現れたが、これからは知事として、県全体の政策に責任をもってやっていく」「オール静岡で幸福度日本一の静岡県を目指すため、みなさんと様々な取り組みをしていきたい」と、無難な訓示を述べた。

 前知事の川勝平太氏が失脚し、事実上の追放を受けることとなった職員への訓示、「県庁というのは別のことばで言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです」という訓示とは、天と地の差と言っていいだろう。

 あまりにひどすぎる前任者と比べて、まずは、県庁職員もホッと一息というところだが、これは記者会見でも同じだ。

 記者会見の実際の映像を観ても明らかだが、記者と知事との質疑が噛み合っている。つまり、記者の質問に対して、まともに答えている点、そして、分からないことについては、知ったかぶることをせずに、「分からない」と回答している点も、筆者は評価したい。こんな政治家、首長としては当たり前のことを、評価をしてしまうことに、いかに前任者がひどかったかが思い知らされている。今回の知事選で敗れた大村慎一候補は、非常に誠実な印象を受けていたのだが、いずれにしても、まずは、訳の分からない暴君・川勝氏を事実上の追放ができたことは喜ばしい限りだろう。

 注目を集めていたリニア中央新幹線の静岡工区の建設許可については、記者から「リニアについて、鈴木氏が知事になられたことで沿線の知事や市長からは早く着工をしてほしいというようなお話がある。川