富士山隠す黒い幕にQRコード添付 町内の別の観光スポットに誘客へ

AI要約

富士山がコンビニエンスストアの上にのった写真を撮影する場所で、地元の山梨県富士河口湖町が黒い幕を設置し、その理由や周辺の名所をQRコードで紹介している。

QRコードを読み取ると町のホームページにアクセスし、英語や中国語、韓国語、タイ語で情報を得ることができる。幕が交通安全のために設置されたと説明し、富士山の撮影スポットや周辺地域の案内、飲食店情報を提供している。

QRコードからの閲覧数は増加中であり、観光客もスマホを使って情報を得る姿が見られる。しかし、マナー違反も依然として存在し、町は改善に取り組んでいる。

富士山隠す黒い幕にQRコード添付 町内の別の観光スポットに誘客へ

 コンビニエンスストアの上に富士山がのったような写真が撮れる「映えスポット」で撮影を防ぐために設置した黒い幕に、地元の山梨県富士河口湖町はQRコードを付けた。幕を張った経緯を説明するほか、富士山を見渡せる町内の名所を地図付きで紹介している。

 QRコードは7日に設置されA3サイズ。「ローソン河口湖駅前店」から町道を挟んで反対側の歩道にある黒い幕に1カ所貼られている。

 スマホで読み取ると、英語や中国語、韓国語、タイ語を選べる同町のホームページに飛ぶ。住民や旅行者を交通事故から守るために幕を張ったと説明し、富士山の撮影スポットとして、河口湖のほか、西湖、精進湖周辺を地図付きで紹介している。ほうとうや、吉田のうどんといった飲食店も案内している。

 町によると、QRコードからの閲覧数は12日午後時点で2425回。担当者は「魅力的な場所が町内にたくさんあることを知ってもらえればうれしい」と話す。

 12日に現地にいた警備員によると、不思議そうにスマホをかざす観光客の姿が見られるという。マナー違反は改善に向かっていると感じるというが、この日も車道に出て撮影したり、車の合間を縫って横断したりする観光客の姿が見られた。(棟形祐水)