海自ヘリ事故の死者8人に 深い海で捜索難航、7人の「死亡」認定

AI要約

防衛省は海上自衛隊ヘリコプター2機の墜落事故で7人全員を「死亡」と判断した。

事故により8人全員が死亡し、捜索が難航していた。

現場は伊豆諸島南部の無人島から270キロ離れた太平洋で、捜索活動が続けられた。

海自ヘリ事故の死者8人に 深い海で捜索難航、7人の「死亡」認定

 伊豆諸島東方の太平洋で4月に起きた海上自衛隊ヘリコプター2機の墜落事故で、防衛省は11日、行方不明になっている7人全員を「死亡」と判断したと発表した。

 7人は大村航空基地(長崎県)所属機の松田拓也3等海佐(35)、福留崇文3等海曹(31)、甲斐仁蔵海士長(21)、小松島航空基地(徳島県)所属機の板村一輝3等海佐(36)、山下夏輝3等海尉(25)、広田真海曹長(47)、堂園優作2等海曹(32)。大村所属機の西畑友貴2等海尉(27)は事故直後に死亡が確認されており、乗組員8人全員が死亡したと認定した。

 現場は、伊豆諸島南部の無人島・鳥島から東へ約270キロの太平洋。防衛省・自衛隊は海中の水温や海底地形などのデータを集める海洋観測艦も投入し、米海軍の協力も得て7人の行方や機体などの捜索を続けていた。しかし周辺に漂流物が流れ着く陸地もないうえ、周辺は水深約5500メートルの深海で通常ソナーも通用せず、ほとんど物品を見つけられないなど難航していた。