法相、選択的別姓に慎重 「国民の意見さまざま」

AI要約

小泉龍司法相は、選択的夫婦別姓制度の早期実現について、国民の意見の多様性を考慮し慎重な姿勢を示した。

法相の諮問機関の法制審議会が1996年に提言した選択的別姓制度の導入案が保守系議員の反対で実現されなかった経緯がある。

小泉氏は法案提出のために議論を促進し、幅広い理解を得るために積極的な情報提供を行う考えを示した。

 小泉龍司法相は11日の閣議後記者会見で、選択的夫婦別姓制度の早期実現を求めた経団連の提言に対し「国民の間にまださまざまな意見がある」とした上で「積極的に動きを見極め、対応を検討していくことが必要だ」と述べ、慎重な姿勢を示した。

 法相の諮問機関の法制審議会は1996年、結婚後もそれぞれ婚姻前の名字を使える選択的別姓制度の導入を含む民法改正案を答申。だが、保守系議員の反対などで法案は提出されなかった。

 小泉氏はこの点にも触れ「国会議員の方々の間でもしっかりと議論をし、幅広い理解を得ていただくため、法務省として積極的な情報提供をしたい」とした。