遅れる梅雨入り 今週は広く晴れて30℃以上の真夏日続出 湿度アップ 食中毒に注意

AI要約

梅雨入りが遅れているため真夏日が続出し、熱中症や食中毒に注意が必要。

梅雨前線の北上が遅れている主な原因は太平洋高気圧の影響。

週末以降は梅雨前線が北上し、梅雨入りの可能性が高まる。

遅れる梅雨入り 今週は広く晴れて30℃以上の真夏日続出 湿度アップ 食中毒に注意

各地で梅雨入りが遅れていますが、15日(土)以降は前線が本州付近まで北上する見込み。それまでは広い範囲で晴れて、今週は最高気温30℃以上の真夏日が続出となりそうです。湿度もアップするため、熱中症や食品の管理など十分な注意が必要です。

今年の梅雨入りは、各地で遅れています。沖縄・奄美は5月21日(火)ごろ(平年より9日~10日遅い)、昨日8日(土)は九州南部(平年より9日遅い)、今日9日(日)は四国(平年より4日遅い)で梅雨入り(速報値)となりました。

今年は太平洋高気圧の北への張り出しが弱い、偏西風が平年より南へ蛇行などの影響で、梅雨前線の北上が遅れています。

この先1週間は、梅雨前線は南西諸島~日本の南に停滞する日が多いですが、次の週末(15日土曜)以降は、太平洋高気圧が強まり梅雨前線は本州付近に北上するため、梅雨入りの可能性がありそうです。

明日10日(月)、関東など傘マークの所も昼前には止み、次第に天気は回復するでしょう。今週は、14日(金)にかけて広い範囲で晴れて、夏日・真夏日続出となるでしょう。週中頃からは、東京都心や、名古屋、大阪、福岡など連日、最高気温30℃以上の真夏日となりそうです。

今年(2024年)、これまでに夏日地点が一番多かったのは5月18日の633地点(70%)。真夏日地点が一番多かったのは、5月5日の116地点(13%)ですが、6月14日(金)は真夏日地点は今年初めて300地点を超え(43%)、夏日地点は85%と今年最多となりそうです。東京都心では、今年初の真夏日になる予想です。

本格的な雨の季節を前に、湿度もアップするため、かなり蒸し暑くなりそうです。湿度が高いと汗がうまく蒸発出来ず、身体に熱がこもりやすくなり熱中症のリスクが高まります。こまめに休憩や水分をとり、熱中症には十分に注意しましょう。

注意が必要なのは熱中症だけではありません。気温も湿度も高くなってくる6月は食中毒にも注意が必要です。

食中毒を防ぐために「①つけない②増やさない③やっつける」の3原則を実践しましょう。

【食中毒三原則】

①つけない

食品を扱う際は、石鹸を使い、手のひらと甲はもちろん、指の間、爪の間、手首などをしっかりと洗いましょう。

調理器具はこまめに洗い、食材によって使い分けるとよいでしょう。

②増やさない

細菌等は時間とともに増殖します。食材を常温に長い時間、放置しないよう、気をつけましょう。

③やっつける

食材はしっかり中心まで加熱しましょう。