「完全に事前運動」浜田聡議員が蓮舫氏街頭演説での枝野幸男氏発言を問題視、所沢市長と比較

AI要約

浜田聡参院議員は蓮舫参院議員の東京都知事選への出馬表明について、事前運動の疑いを指摘した。

総務省は具体的な事案についてコメントを差し控え、明確な見解を示さなかった。

浜田氏は過去の事例と比較しながら、公選法の事前運動を厳格に適用すべきだと主張した。

浜田氏の国会質問はSNSで話題になり、「浜田議員」がトレンドワードになった。

「完全に事前運動」浜田聡議員が蓮舫氏街頭演説での枝野幸男氏発言を問題視、所沢市長と比較

 浜田聡参院議員は6日の参院総務委員会で、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に出馬を表明している蓮舫参院議員(56)が今月2日に東京都内で街頭演説した際の応援演説が、公選法が禁じる選挙告示前の「事前運動」に当たるのではないかとして、総務省の見解をただした。

 浜田氏が指摘したのは、蓮舫氏が「七夕に予定されている東京都知事選に蓮舫は挑戦します。みなさんのご支援どうかよろしくお願いします」と述べた後、立民の枝野幸男前代表が「みんなで蓮舫さんを勝たせましょう」と述べたシーン。「これについては完全に事前運動ではないか、という意見が多数を占めていると思う」と指摘し、総務省の見解を問うた。

 答弁に立った総務省の担当者は、公選法の「選挙運動は候補者の届け出があった日から当該選挙の期日の前日まででなければすることができない」という規定を紹介しながら「総務省としては、個別の事案については実質的な調査権を有しておらず、具体的な事実関係を承知する立場にはなく、お答えは差し控えさせて頂きたい」と述べるにとどめた。

 浜田氏は「事前運動に該当する3要件には、選挙の特定、候補者の特定、投票依頼というのがある。今回、選挙の特定は知事選で、候補者は蓮舫議員、投票依頼は『勝たせましょう』。3要素がそろっているのではないか」と述べ、枝野氏の発言を問題視。昨年10月の埼玉県所沢市長選で初当選した小野塚勝俊市長が告示前に投票を呼びかけていたとして、今年5月、埼玉県警が公選法の事前運動の疑いで書類送検したが、浜田氏はこのケースと比較しながら「小野塚市長は告示前に『市長選に絶対勝ちます。みなさんのお力をいただきたい』と述べられている。所沢市長選では書類送検になっており、今回の事例を見逃すといった例外があってはならない」と、訴えた。都知事選については「各陣営のご健闘を祈りたい」と述べた。

 浜田氏のこの国会質問はSNSでも大きな話題になり、「浜田議員」はトレンドワードになった。