「イカがいる雰囲気が全然ない」…記録的な不漁続くスルメイカ、函館の初水揚げは前年の2割

AI要約

北海道南部近海でスルメイカ漁が解禁され、函館市の函館漁港に初水揚げされた。初競りでは、鮮度の良い刺し身用が高値で落札された。

水揚げ量は昨年より少なく、スルメイカの不漁が続いている現状が報じられた。

漁師の不安や漁期の情報も明らかになった。

 北海道南部近海でスルメイカ漁が解禁され、函館市の函館漁港に5日、初水揚げされた。

 水揚げ量は昨年より約800キロ少ない約200キロにとどまった。初競りでは、鮮度の良い刺し身用が1キロあたり昨年比4200円高い8000円で落札された。大きさは胴長約10~12センチと小ぶりのものが目立った。

 近年はスルメイカの記録的な不漁が続いている。市内の市場での生スルメイカの取扱量は昨年度、統計を取り始めた2005年度以降で最低の317トンだった。

 漁師の男性(64)は「天候が悪かったのもあるが、イカがいる雰囲気が全然ない。今期の見通しも暗いんじゃないか」と肩を落とした。

 漁期は来年1月まで。