神奈川・前真鶴町長らを窃盗罪などで在宅起訴 選挙人名簿持ち出し

AI要約

横浜地検が神奈川県真鶴町役場から選挙人名簿を持ち出したとして、元町長と元書記長を建造物侵入と窃盗の罪で在宅起訴した。

公職選挙法違反や地方公務員法違反については不起訴となったが、書庫への共謀的侵入と名簿の盗難は起訴された。

町が県警に告発し、書類送検されていた経緯もあり、事件の背景にはさらなる経緯がある可能性も示唆される。

神奈川・前真鶴町長らを窃盗罪などで在宅起訴 選挙人名簿持ち出し

 神奈川県真鶴町役場の書庫から選挙人名簿を持ち出したとして、横浜地検は3日、松本一彦・前町長(58)と尾森正・元町選挙管理委員会書記長(60)=いずれも同町=を建造物侵入と窃盗の罪で在宅起訴したことを明らかにした。書類送検時の容疑だった公職選挙法違反や地方公務員法違反については不起訴とした。5月30日付。

 地検は不起訴理由を明らかにしていない。起訴状によると、2人は共謀の上、2020年2月、町役場の書庫に侵入し、19年4月の県知事選で使用された選挙人名簿5冊を盗んだとしている。松本前町長らを巡っては22年9月、選挙人名簿を不正に持ち出したなどとして町が県警に告発し、県警が2人を書類送検していた。【横見知佳】