石川県外に避難、1200人超 38都道府県に分散、4月時点

AI要約

石川県から県外に避難した人が、能登半島地震の影響で最低でも38都道府県で1268人に上ることが明らかになった。

過去の大規模災害でも同様の広域避難が発生し、情報伝達の課題が浮き彫りになっている。

現在戻っていない避難者も含め、最大で2861人が県外に滞在しており、支援が求められている。

 能登半島地震により、石川県から県外に避難した人が4月1日時点で少なくとも38都道府県で1268人に上ることが2日、共同通信の都道府県・政令指定都市調査で分かった。戻った人も含めると最大で2861人が県外に滞在していた。自治体がつかんでいない県外避難者も相当数いるとみられ、実態把握や被災地の情報提供などの支援が課題になっている。

 大規模災害で、地元を離れる広域避難は1995年の阪神大震災や2011年の東日本大震災などでも相次ぎ、国内各地に分散。復旧や生活関連の重要な情報が届きにくい状況が続いてきた。

 今回の調査は4、5月に実施。石川県以外の46都道府県、20政令指定都市全てから回答を得た。

 4月1日時点で避難者の数が最も多いのは富山県の398人。次いで愛知県134人、大阪府109人だった(ともに政令市の分を含む)。合計の1268人は、輪島市など被害が大きい6市町の人口の1%に当たる。

 一方、戻った人を含む累計の避難者が多いのは富山県926人、沖縄県573人、福井県411人―の順だった。