「止まれ」かと思ったら…ナニコレ!? 「日本唯一」激レア道路標識、なぜできた?

AI要約

霞目駐屯地の近辺に珍しい道路標識が存在し、それは航空機用の注意喚起を目的としたものである。

標識は赤い逆三角の形状で「止まれ」の文字ではなく、航空機のイラストが描かれている。

滑走路に近接したため、駐停車禁止の意味があり、車両が航空機に危険を及ぼす可能性があるという注意を促している。

「止まれ」かと思ったら…ナニコレ!? 「日本唯一」激レア道路標識、なぜできた?

 宮城県仙台市の霞目(かすみのめ)駐屯地の近辺を通る道路に、ネット上で「日本唯一」とも称されるほど極めて珍しい道路標識が存在します。見た目は赤い逆三角の「一時停止」標識ですが、描かれているのは「止まれ」の文字ではなくイラストです。どのような意味があるのでしょうか。

 結論からいうと、この意味は「駐停車禁止」の注意喚起です。法令にはない標識ですが、あえて一般的な丸い「駐停車禁止」の標識を用いないのは、ここならではの事情が存在します。

 実はこの標識が設置されている道路は、航空機も発着する霞目駐屯地・飛行場の滑走路に極めて近接しています。まるでトンボのようにも見えるこのイラストは、実は航空機です。「航空機進入路につき、駐停車禁止」と書かれた補助標識がついています。

 つまり“ここにクルマを停めておくと、航空機、当該車両に危険を及ぶ可能性がある”という注意喚起と考えられます。

 霞目駐屯地・飛行場の滑走路は北西から南東方向に設置されており、この標識は南東側の滑走路に沿う道路に少なくとも2か所、設置されています。また標識の近く、滑走路の延長線上にあたる場所の金網には「航空機進入路につき危険」の看板も掲げられていました。