〔欧州株式〕軒並み上昇=英0.54%高、独0.01%高(31日)

AI要約

欧州株式市場は週末31日に上昇し、主要な指数がプラスを記録した。米国のインフレ指標が横ばいとなり、米国の利下げ期待が高まったことが背景にある。

英FTSE100、ドイツDAX、フランスCAC40などの株価指数が上昇し、幅広い部門で買いが入った。一方で一部の企業は売られた。

具体的には、ナショナル・グリッドやSSEなどの送電・エネルギー関連が上昇し、一方でJDスポーツ・ファッションやアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズなどが下落した。

 【ロンドン時事】週末31日の欧州株式市場は軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比44.33ポイント(0.54%)高の8275.38で引けた。週間では0.51%安だった。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.01%高(週間では1.05%安)、フランスCAC40種指数は0.18%高(同1.26%安)、ストックス欧州600種指数は0.32%高(同0.461%安)だった。

 米国のインフレ指標の伸び率が前月横ばいとなり、米国の9月利下げへの期待が高まった。これにより、英株は幅広い部門で買われて3カ月連続で上昇。欧州株も押し上げられた。

 FTSEの構成銘柄では、送電大手ナショナル・グリッド(4.67%高)やエネルギー小売り大手SSE(2.27%高)、水道会社セバーン・トレント(2.14%高)が買われた一方、小売り大手JDスポーツ・ファッション(4.71%安)や食品・衣類販売大手アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ(4.14%安)が売られた。

 DAXでは、防衛大手ラインメタルが2.17%高と上昇したほか、不動産大手ボノビアが2.09%高、ドイツ取引所は1.78%高だった。他方、エネルギー大手シーメンス・エナジーが4.65%安、航空機大手エアバスが2.01%安だった。