〔欧州株式〕軒並み下落=英0.86%安、独1.10%安(29日)

AI要約

欧州株式市場は29日、軒並み下落した。英国の株価指数は6日連続の下落となり、ドイツやフランスなどでもマイナスの動きが見られた。

ドイツの消費者物価指数が上昇し、インフレ懸念が広がったことが売り要因となった。この影響で広範な銘柄に売り注文が出された。

個別には、オンライン食品販売大手が急落し、一方で金融や保険関連の銘柄が買われる動きが見られた。

 【ロンドン時事】29日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は6営業日続落し、前日終値比71.11ポイント(0.86%)安の8183.07で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は1.10%安、フランスCAC40種指数は1.52%安、ストックス欧州600種指数は1.08%安だった。

 ドイツの4月の消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比2.4%上昇と、伸びが5カ月ぶりに加速した。市場では、根強いインフレが金利の高止まりを招くとの懸念が広がり、幅広い銘柄に売りが出た。

 FTSEの構成銘柄では、オンライン食品販売大手オカド・グループが12.26%安と急落。工業・電子製品大手RSグループが4.51%安、送電大手ナショナル・グリッドが4.36%安、鉱業大手アングロ・アメリカンが3.05%安で続いた。一方、産金大手フレスニロは1.95%高、保険大手ビーズリーは1.28%高、衣料小売り大手ネクストは1.11%高と買われた。

 DAXでは、エネルギー大手シーメンス・エナジーが4.02%安、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが3.19%安、製薬大手バイエルが3.15%安。半面、スポーツ用品大手アディダスは2.16%高、医薬大手メルクは0.51%高、ハノーバー再保険は0.45%高だった。