南海の孤島に海自の最新救難ヘリが初配備! 入れ替わりのベテラン機 退役は間もなく

AI要約

海上自衛隊 館山航空基地に所在する第21航空群は2024年7月12日、硫黄島にSH-60Kヘリコプターの救難仕様を配備した。

SH-60Kは海上自衛隊の主力ヘリコプターで、海上自衛隊独自の改良を施したSH-60J哨戒ヘリコプターの発展型。

硫黄島に配備されたSH-60K救難仕様は、救助活動や物資運搬のために改修されたもの。

南海の孤島に海自の最新救難ヘリが初配備! 入れ替わりのベテラン機 退役は間もなく

 海上自衛隊 館山航空基地(千葉県館山市)に所在する第21航空群は2024年7月12日、公式Xにおいて、SH-60Kヘリコプターの救難仕様が硫黄島に配備されたことを明らかにしました。

 SH-60Kは海上自衛隊の主力ヘリコプターで、アメリカのシコルスキー社が開発したSH-60B「シーホーク」艦載ヘリコプターをベースに日本独自の改良を施して制式化したSH-60J哨戒ヘリコプターの発展型です。

 2001(平成13)年3月27日に試作機が初飛行したのち、2005年8月から運用を開始しており、これまでに三菱重工で試作機1機、量産機約80機が調達・生産されています。

 今回、硫黄島に配備されたSH-60K救難仕様は、その中の2機を改修することで生まれた派生型で、航空救難や災害派遣などで捜索救助を行ったり、人員ならびに物資を運んだりするために、音波探知機(ソナー)の吊下げ装置などを取り外して機内スペースを確保しているほか、増加燃料タンクを設置して航続距離や滞空時間を延伸しています。

 

 説明によると、配備は7月某日に行われたとのこと。これにより、長らく硫黄島に配備されてきたUH-60J救難ヘリコプターは、館山航空基地へ戻っているようです。

 

 なお、第21航空群では2024年7月21日に館山基地で開催される「ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA 2024」において、UH-60Jの除籍式を行う予定です。