〔米株式〕NYダウ続落、363ドル安=ナスダックも安い(30日午前)

AI要約
ニューヨーク株式市場はインフレ関連指標発表を前に続落。利下げに慎重なFRB高官の発言が影響し、売りが先行。セールスフォースの売上高不振や個人消費の引き下げも懸念要因。ハイテク銘柄が売られ、一方で一部の銘柄は上昇。米主要インフレ指標株式市場経済FRB

 【ニューヨーク時事】30日午前のニューヨーク株式市場は、米主要インフレ関連指標の発表を翌日に控えて警戒感が強く、続落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比363.47ドル安の3万8078.07ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は41.51ポイント安の1万6879.07。

 複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが利下げに慎重な発言を繰り返す中、翌31日に発表される4月の米個人消費支出(PCE)を控えた警戒感から売りが先行している。米商務省が30日発表した1~3月期の実質GDP(国内総生産)の改定値は、個人消費の引き下げが反映され、年率換算で前期比1.3%増と、速報値(1.6%増)から下方修正された。

 また、ダウ30種構成銘柄であるセールスフォースが大幅安となり、ダウを圧迫。セールスフォースが前日の夕方に発表した2024年2~4月期決算で売上高が市場予想に届かなかったことが嫌気された。

 個別銘柄では、セールスフォースのほか、マイクロソフト、IBM、アマゾン・ドット・コムなどハイテク銘柄の一角が売られている。このほか、ユナイテッドヘルス・グループ、ジョンソン・エンド・ジョンソンも安い。一方で、キャタピラー、ボーイング、ナイキなどが上伸している。