債券は上昇か、10年移行債入札は無難との声-日銀警戒で上値は限定的

AI要約

28日の債券相場は上昇が予想されており、10年移行国債入札を無難に消化し、堅調に推移する見込み。

日本銀行の動向に警戒感があり、上値は限定的と予想されている。10年金利が1%を超えると需要が増す可能性も。

10年移行国債の入札結果や先物価格など、市場の動向についても報じられている。

(ブルームバーグ): 28日の債券相場は上昇が予想されている。同日実施の10年クライメート・トランジション(移行)利付国債入札を無難に消化し、堅調に推移するとの見方が出ている。一方、日本銀行が早期に国債買い入れ減額や追加利上げを行うことへの警戒感は重しで、上値は限定的となりそうだ。

SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、10年移行国債は発行額も少なく、波乱は生じないだろうと予想。入札をこなして債券相場は底堅く推移するとし、10年金利が節目の1%を超える水準では「多少なりとも需要がある」との見方を示した。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.0~1.03%(27日は1.02%で終了)、先物中心限月6月物は143円40銭~143円70銭(同143円52銭)。

先物夜間取引で6月物は27日の日中取引終値比横ばいの143円52銭で終えた。米債市場はメモリアルデーで休場だった。

10年移行国債入札

関連記事

(c)2024 Bloomberg L.P.