神田財務官、為替介入の正当性アピール「適切な措置を取っていく」

AI要約

イタリア北部ストレーザで開かれている主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に参加している神田真人財務官は、為替介入について今後も必要に応じて措置を取る意向を示した。

米国のイエレン財務長官が介入は極めてまれであるべきだと表明したことに触れ、日本の為替介入を牽制したとの見解がある。

神田氏は米国との意思疎通を続けつつ、過度な変動が経済に悪影響を与える場合には適切な措置を取る必要があると主張し、投機筋に対抗する正当性をアピールした。

神田財務官、為替介入の正当性アピール「適切な措置を取っていく」

 イタリア北部ストレーザで開かれている主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に参加している財務省の神田真人財務官は24日午後(日本時間25日未明)、為替介入を巡り「今後も必要に応じて、いつ何時でも適切な措置を取って参りたい」と強調した。

 米国のイエレン財務長官が23日の記者会見で、「介入は極めてまれであるべきだ」と表明していた。日本の為替介入を牽制(けんせい)したとみられている。

 政府の為替政策を指揮する神田氏は「為替や金融市場について、とりわけ米国とはこれまで緊密な意思疎通を続けてきたし、今後もこれを続けていく」と強調。「過度な変動が投機などで発生して、経済に悪影響を与える場合には適切な措置を取る必要があるし、そのことは許されている」と述べ、投機筋への対抗措置として為替介入に踏み切る正当性をアピールした。