G7声明草案、中国への懸念浮き彫り-為替に関する従来の文言維持

AI要約

イタリアで行われているG7財務相・中央銀行総裁会議では、中国の貿易への影響が懸念され、有害な慣行に対抗するための統一戦線を構築する意向が明らかになった。

声明草案には、世界経済の強化や経済安全保障の重要性が強調され、為替政策についても前向きな姿勢が示されている。

今回の会合では、以前の声明よりも中国への懸念が強調され、世界経済の安定や負の影響を軽減するための協力が呼びかけられている。

(ブルームバーグ): イタリアのストレーザで開かれている主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、世界貿易における中国の過大な役割を憂慮する声が目立ち、G7として「有害な慣行」に対抗するための統一戦線を構築する構えだ。

声明草案では、約1年前に新潟で開催された会合や先月にワシントンで行われた会合で採択された声明よりもかなり強い言葉が並んでいる。

ブルームバーグが確認した草案では「われわれは世界経済の強さと経済安全保障を強化し、システミックなショックや脆弱(ぜいじゃく)性から経済を守るために協力を進める」と書かれている。

為替に関する従来の文言は今回も維持される見通しとなった。草案では「明確なコミュニケーションを通じて負の波及効果を抑えるよう努める」などとも記された。

原題:China Fear Grips G-7 With Draft Raising Alarm at ‘Harmful’ Trade(抜粋)

--取材協力:Alessandra Migliaccio、William Horobin、Kamil Kowalcze、藤岡徹、Viktoria Dendrinou、Tom Rees.

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