〔米株式〕NYダウ反発、26ドル高=ナスダックも高い(24日午前)

AI要約

ニューヨーク株式相場は前日の大幅安の反動で反発し、買い戻しの動きが見られる。

FOMC議事要旨やFRB高官らのインフレ警戒姿勢が影響して早期利下げ期待が後退し、ダウ平均は600ドル超下げた。

企業決算は堅調であるものの金融引き締めの長期化を警戒し、上値の重い展開が続いている。

米国債の需給や債務拡大に関する懸念、消費者調査の結果、FRB理事の予想などを受けて市場は不安定さを示している。

個別銘柄ではインテルやアップルが上昇傾向にある一方、セールスフォースやボーイングは下落している。

市場を取り巻く要因や個別銘柄の動向に加え、消費者調査やFRB理事の発言などが相場に影響を与えている状況が続いている。

 【ニューヨーク時事】週末24日午前のニューヨーク株式相場は、前日に大幅安となった反動で買い戻しの動きが先行し、反発している。午前10時15分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比26.20ドル高の3万9091.46ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が82.16ポイント高の1万6818.19。

 今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨などで、連邦準備制度理事会(FRB)高官らのインフレ警戒姿勢が依然として強いことが示され、早期利下げ期待がじりじりと後退。ダウ平均は前日、600ドル超下げて取引を終えた。この日は米メモリアルデー(戦没者追悼の日=27日)に伴う3連休を前にポジション調整中心の商いとなる中、値頃感の生じた銘柄などに買い戻しが入っている。

 ただ、企業決算がおおむね堅調で、とりわけ半導体大手エヌビディアが好業績となったことなど一連の強材料が織り込まれたため、市場は金融引き締めの長期化を警戒。上値の重い展開が続いている。

 ミシガン大学が午前に発表した5月の消費者調査(確報値)では、1年先のインフレ期待率が3.3%と、昨年11月以来の高水準を記録。また、ウォラーFRB理事はこの日の講演で、債務拡大を背景に米国債の供給が需要を上回り、利回り上昇を招けば、景気を加速も冷ましもしない中立的な金利水準は押し上げられると予想した。

 個別銘柄を見ると、インテルが2.2%高、アップルが1.0%高。半面、セールスフォースが2.6%安。前日に売りを浴びたボーイングも1.1%安と続落している。