「紀伊半島ぐるり高速」の南端でトンネル貫通! ただし他所で工事難航、全通時期は白紙に

AI要約

国土交通省 紀南川口国道事務所は2024年9月18日、公式Xへ東地トンネル(仮称)の貫通瞬間を動画で投稿しました。トンネルは、すさみ串本道路の一部で全長833mあります。

すさみ串本道路は2025年春に全通する予定でしたが、工事が遅れているため開通時期が見直されました。施工時間が通常より5倍かかる理由も含め、工程の再精査が行われています。

紀伊半島の近畿自動車道は東西から延伸が進められており、和歌山県と三重県を結ぶ全線開通への取り組みが進んでいます。

「紀伊半島ぐるり高速」の南端でトンネル貫通! ただし他所で工事難航、全通時期は白紙に

 国土交通省 紀南河川国道事務所は2024年9月18日(水)、公式Xへ東地トンネル(仮称)貫通の瞬間を動画で投稿しました。同トンネルは、紀伊半島南端部で整備中の近畿自動車道のうち、すさみ串本道路(串本IC〈仮称〉~すさみ南IC:19km)の和深IC(仮称)西隣に設けられ、全長は833mです。

 すさみ串本道路は当初、2025年春の全通を予定していましたが、2024年7月、開通時期は見直しに。一部橋梁の杭打ち時に、通常の掘削機では対応できない硬質岩が多数出現し、通常より平均で約5倍の施工時間を要しているためです。同事務所は「見直し後の開通時期については、今後の工事進捗状況を踏まえて工程精査し、改めてお知らせします」としています。

 紀伊半島の近畿自動車道は東西から延伸が進められており、三重県側が熊野市の熊野大泊ICまで、和歌山側がすさみ町のすさみ南ICまで開通済みです。このほか和歌山県那智勝浦町と新宮市のあいだの約15kmが、那智勝浦新宮道路の名で孤立して開通しています。

 未開通区間も全て事業化されており、全線開通へ向け工事が進んでいます。