ボーイングの現金燃焼続く、現金収支は通年流出に-中国に納入できず

AI要約

米ボーイング社の最高財務責任者は、第2四半期と通年の現金燃焼が続く見通しを明らかにした。

同社は中国の規制当局から要求された書類提出の影響で航空機の引き渡しが滞っており、キャッシュフローにも支障をきたしている。

新たな課題に直面しつつも、ボーイング社は生産面の改善に取り組んでいる。

(ブルームバーグ): 米航空機大手ボーイングのブライアン・ウェスト最高財務責任者(CFO)は、現金燃焼が4-6月(第2四半期)および通年にわたって続くとの見通しを示した。同社は生産面での状況好転に向けて取り組んでいる一方、新たな課題にも直面。ボーイングは中国の規制当局から認証書類の追加提出を求められており、同国への納入ができなくなっている。

ウェストCFOは23日、ウォルフ・リサーチ主催の会議で4-6月の現金燃焼について、1-3月(第1四半期)と同程度か、さらに悪化すると予想。1-3月の現金燃焼は約40億ドル(約6280億円)だった。通期のキャッシュフローは創出ではなく、流出になると同CFOは述べた。

ウェスト氏はまた、中国民用航空局(CAAC)がコックピットボイスレコーダーのバッテリー認証に関連して追加文書の提出を求めていることから、同国への航空機の引き渡しができていないと説明。その結果、現金創出にも支障を来していると述べた。

原題:Boeing Sees Cash Burn Continuing This Quarter, Sees 2024 Outflow(抜粋)

Boeing Says China Deliveries Halted After CAAC Seeks Documents

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