ブレバン・ハワード、一部ヘッジファンド閉鎖-コスト削減の一環

AI要約

ヘッジファンド運営会社のブレバン・ハワード・アセット・マネジメントが、トレーダーのアルフレド・サイッタ氏とルイス・バスガー氏が運用するヘッジファンドを閉鎖した。

両氏が金利の賭けで損失を出したことが一因であり、コスト削減の一環として行われた。

ファンドの運用成績が悪化し、ブレバン・ハワードはコスト削減や従業員削減に向けた措置を取っている。

(ブルームバーグ): ヘッジファンド運営会社ブレバン・ハワード・アセット・マネジメントは、トレーダーのアルフレド・サイッタ氏とルイス・バスガー氏がそれぞれ運用するヘッジファンドを閉鎖した。コスト削減に向けた最近の事業再編の一環であるほか、両氏が金利の賭けで損失を出したことを受けた。

両ファンドはいずれも小型だが、運営コストが高かったと、この決定を知る複数の関係者が明らかにした。詳細の非公開を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、サイッタ氏はブレバン・ハワードを去るが、バスガー氏は同社で運用を続けるという。

ブレバン・ハワードの多くの戦略は、米金利低下への賭けが裏目に出て損失を出している。同社は先月、コスト削減のため従業員の約10%、人数にしておよそ100人を削減した。

ブルームバーグが確認したした投資家向け資料によると、サイッタ氏のファンドの1-3月(第1四半期)の運用成績はマイナス4.9%、バスガー氏のファンドはマイナス7.8%だった。ブレバン・ハワードの旗艦ファンドである120億ドル(約1兆8800億円)規模の「マスター・ファンド」のマイナス2.1%を超える損失となった。

ブレバン・ハワードの担当者はコメントを控えた。

サイッタ氏とバスガー氏はそれぞれ自らにちなんで名付けられたファンド(「BHAS」と「BHLB」)を運用していたが、これは同社の人材確保戦略の一環。

両氏のファンド閉鎖については、ウィズ・インテリジェンスが先に報じていた。

関連記事:

原題:Brevan Howard Shuts Hedge Funds Run by Saitta and Basger (1)(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.