JPモルガン、新入社員全員にAI研修-プロンプト作成スキル養成

AI要約

米銀JPモルガン・チェースは新入社員全員に人工知能(AI)のトレーニングを導入する。

アセット・アンド・ウェルスマネジメント部門ではAIが時間節約と収入増加に貢献している。

JPモルガンはAIに10億-15億ドルの価値があると見ている。

(ブルームバーグ): 米銀JPモルガン・チェースは銀行業務を担当する新入社員全員に人工知能(AI)のトレーニングを受けさせる。ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)はAIを重視しており、最近の株主宛て書簡で「印刷機、蒸気機関、電気、コンピューティング、インターネット」のようなその時代の新興テクノロジーだと記している。

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アセット・アンド・ウェルスマネジメント部門責任者のメアリー・アードーズ氏は20日開催された投資家デーで、「今年は入社する全員が、将来のAIに備えプロンプトエンジニアリングのトレーニングを受ける」と語った。

AIについてアードーズ氏は、同氏の部門において時間節約と収入増加という2点で寄与していると説明。バンカーはAI活用により、顧客と電話でつながっている間に投資先候補に関する特定の情報を引き出せるようになっており、パソコン上で「探し回る」時間が減っていると指摘。また反復可能な機械的作業が排除され、「達成感のない仕事」も減らしているという。既に1日当たり2-4時間節約できているアナリストもいると、アードーズ氏は述べた。

ダニエル・ピント社長は同イベントで、AIには10億-15億ドル(約1560億-2340億円)の価値があるとJPモルガンはみていると説明した。

原題:JPMorgan’s Erdoes Says Every New Hire Will Get Training for AI(抜粋)

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